
「鉛筆やはさみが上手に使えない」「着替えに時間がかかる」「じっと座っているのが苦手」——こうした困りごとの背景には、体の使い方や感覚の受け取り方が関係していることがあります。
ココノハーツでは、作業療法士(OT)がお子さまの個別支援計画づくりから関わり、遊びと生活の中で「できる」を増やす療育を行っています。
この記事では、作業療法士とはどんな専門職か、どのように計画を立て、どんな個別支援をしているのかを具体例とともにご紹介します。
作業療法士(OT)とは?
作業療法士は、食べる・着替える・書く・遊ぶといった「生活の中の動作(作業)」を支える専門職(国家資格)です。病院のリハビリのイメージが強いかもしれませんが、子どもの分野では次のような力を育てることを得意としています。
- 手先の器用さ:鉛筆・はさみ・箸・ボタンなど、指先を使う動作
- 体の使い方:姿勢を保つ、バランスをとる、体の動きを調整する力
- 感覚の受け取り方:音・触られる感覚・揺れなどへの敏感さや鈍感さ
- 身の回りのこと:着替え・食事・片付けなど生活の自立
「できない」の裏にある理由(体の使い方なのか、感覚なのか、手順の理解なのか)を見きわめ、その子に合った方法を考えるのが作業療法士の強みです。
こんなお悩みはありませんか?
- 鉛筆の持ち方が安定せず、字が枠からはみ出る・筆圧が弱い/強すぎる
- はさみ・箸・ボタンなど、手先を使うことが苦手
- 椅子に座っていても姿勢がくずれやすい、すぐに寝転がってしまう
- よく転ぶ・ぶつかる、縄跳びやボール遊びが苦手
- 大きな音や服のタグ、手が汚れることをとても嫌がる
- 高いところに登る・くるくる回るなど、刺激を強く求めるように動き回る
- 着替えや身支度に時間がかかる、手順を覚えにくい
これらは「わがまま」や「練習不足」ではなく、発達の特性によるものであることが少なくありません。原因に合わせた関わり方をすることで、お子さま自身がぐっと楽になることがあります。
作業療法士が関わる「個別支援計画」のつくり方
放課後等デイサービス・児童発達支援では、お子さま一人ひとりに「個別支援計画」を作成し、それにもとづいて支援を行います。ココノハーツでは作業療法士が専門職としてこの計画づくりに参加し、体と感覚の視点を計画に盛り込みます。
- アセスメント(いまの姿を知る)保護者さまからご家庭や園・学校での様子をうかがい、遊びの中での動き・姿勢・手先の使い方・感覚の反応などを観察します。
- 困りごとの「理由」を考えるたとえば「字が乱れる」なら、指先の力なのか、姿勢なのか、目で見て形をとらえる力なのか。作業療法士の視点で背景を整理します。
- 目標を立てる「鉛筆を3本の指で持って名前が書ける」「ボタンを自分で留めて着替えられる」など、生活の中で実感できる具体的な目標にします。
- 支援方法を計画する目標に向けて、どの活動を・どんな道具や環境で・どのくらいの頻度で行うかを計画します。計画は児童発達支援管理責任者が保護者さまと確認し、ご同意をいただいてから始めます。
- 毎日の療育で実践・共有する個別の時間だけでなく、集団活動や食事・おやつの時間でも同じ関わりができるよう、作業療法士がスタッフ全員に方針を共有します。
- ふり返り・見直し少なくとも6か月に1回、成長を確認して目標と支援内容を見直します。ご家庭でできる関わり方や、椅子・道具の工夫などもお伝えします。
個別支援の具体例
作業療法士が計画した支援は、すべて遊びの形で行います。お子さまが楽しみながら取り組めることを大切にしています。
| 困りごと | 作業療法士の見立て(例) | 支援の例 |
|---|---|---|
| 鉛筆がうまく持てない | 指先の力・手首の安定・座る姿勢 | 粘土、洗濯ばさみ、ビーズ通し、線なぞり、机と椅子の高さの調整 |
| じっと座っていられない | 姿勢を保つ力、体を動かしたい感覚の欲求 | 活動前のトランポリンやバランス遊び、座面クッションの工夫 |
| 音や手の汚れを嫌がる | 感覚の過敏さ | 安心できる環境づくり、無理のない範囲で少しずつ慣れる感触遊び |
| よく転ぶ・運動が苦手 | 体のバランス、手足をいっしょに動かす力 | サーキット遊び、ボール遊び、まねっこ体操 |
| 着替えに時間がかかる | 体のイメージ、手順の理解 | ボタン・ファスナー遊び、手順を絵で示すカード |
病院のリハビリとの違い
病院やクリニックのリハビリは、医師の指示のもとで行われ、通院の頻度が月に数回程度になることが多くあります。一方、ココノハーツは福祉サービス(児童発達支援・放課後等デイサービス)として、毎日の生活や遊びの中で関われるのが特長です。
- 週に何回も通えるので、くり返しの中で身につきやすい
- お友だちとの集団活動の中で、実際の生活場面に近い形で練習できる
- 病院のリハビリと併用することもできます(病院で受けたアドバイスを教室でも生かします)
ココノハーツの療育の特徴
ココノハーツでは、自律神経にアプローチした独自の療育プログラムで、お子さまの「学ぶ意欲」と「生き抜く力」を育てています。大切にしているのは「個々の気持ち=ハート」。苦手なことを無理に練習させるのではなく、お子さまが「できた!」と感じられる場面を積み重ねることを重視しています。
作業療法士・理学療法士などの専門職と、保育士・児童指導員がチームでお子さまを見守る体制です。
ただいまの空き状況
鎌ケ谷馬込沢教室・鎌ケ谷第2教室
児童発達支援・放課後等デイサービスともに、ご利用のご相談を受け付けています。2教室とも土日祝を含む毎日営業です。曜日によってはご希望に添えない場合がありますので、まずはお問い合わせください。
「不器用なのは性格?」「この過敏さはどう関わればいい?」——気になることを、見学のときにお気軽にお話しください。見学・ご相談は無料です。
無料で相談・見学を申し込むよくある質問
Q. 作業療法士の支援は、診断がないと受けられませんか?
A. いいえ。診断の有無は問いません。受給者証があればご利用いただけます。「なんとなく不器用かも」という段階でのご相談も歓迎です。
Q. 作業療法士の支援に別料金はかかりますか?
A. 別料金・オプション料金はいただきません。利用料は国の制度に基づく通常の利用者負担(原則1割・所得に応じた月額上限あり)の範囲です。
Q. 病院でリハビリを受けています。併用できますか?
A. 併用できます。病院で受けているアドバイスがあれば教えてください。教室での支援にも生かしていきます。
Q. どんな年齢の子が対象ですか?
A. 未就学のお子さまは児童発達支援、小学生〜高校生は放課後等デイサービスでご利用いただけます。
Q. 家庭でできることはありますか?
A. あります。お子さまの様子に合わせて、ご家庭でできる遊びや、椅子・道具の工夫などをお伝えしています。
児童発達支援・放課後等デイサービス